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Swing Dance の種類

“Swing Dance (スウィング ダンス)” とは、数多くあるダンスの種類の総称、またはスウィングジャズの音楽にあわせて踊るダンスです。現在多くの若者に人気のあるダンスの中には、元来スウィングダンスから発展していったものもいくつかあるのです。
スウィング ダンスには、地域や年代により数多くの種類がありますが、下記のダンスが代表的なものです。 こちらで 動画クリップ がご覧いただけます。

日本のスウィングダンスの歴史は、 こちら をご覧下さい。



* 上記のパレットに載っているものは、代表的なものとなり、この他にも様々な種類があります。




Lindy Hop (リンディ ホップ)とは?

リンディホップは、スウィングを代表するダンスです。1920年代主流であったワルツ等の社交ダンスは「白人ダンス」と呼ばれ、優雅に踊る踊りでした。人種差別が蔓延していた当時、黒人は白人ダンスを踊る事が許されておりませんでした。

この白人ダンスに対抗するように、1920年代に大流行し始めていた チャールストン を発展させた独自のダンスが、NYハーレムの黒人層で生まれました。
このダンスは、社交ダンスの背筋をピンと伸ばし、両腕を高く組む形など体の使い方を取り除き、より人間の自然な体の使い方(膝を曲げる、背中に自然な丸みを持たせる、体の余分な力を抜く等)をし、優雅さの代わりに躍動感を与え、もっと自由に体を動かす、いわゆるストリートダンスであり、1927年頃にリンディホップと呼ばれるダンスになりました。
またこのリンディホップを白人へと逆輸入したのが、 イーストコーストスウィング です。

このダンスは、嵐のように世界中に駆け巡り、瞬く間に人々を熱狂させました。ジャズ音楽で踊るリンディーホップはペアダンスですが、この他にもソロステップやリフト、 エアリアル (フリップやthrow)等も含み、1曲の中で チャールストンを混ぜながら踊ることが多いです。
この世に存在する多くのペアダンスの中でも、リンディホップは上達するのが最も難しいペアダンスと考えられていますが、それは沢山の種類やスタイルがあること、そして体をリラックスさせたり、力を入れたりと色々な使い方をするリード&フォローのダンスだからと言えるのではないでしょうか。

(注) 内容をより理解しやすくする為に、現在では好まれていない「白人」 「黒人」という呼び方を使用しています。 ご理解下さい。


Whitey’s Lindy Hoppers



リンディホップ <ハリウッドスタイル>

NYのハーレムで踊られていたリンディホップ(今では違いをつけるためにSavoy Style (サボイ スタイル)と呼ばれています)を、ハリウッドの映画撮影用に当時のダンサーであるDean Collinsが独自に開発したスタイル。撮影用のカメラにどう見えるかを意識したスタイルのため、スムーズで映像カメラのアングルから美しく見えるように外見にこだわったものでありました。それが後に”ハリウッドスタイル”と呼ばれるようになりました。


Dean Collins & Jewel MacGowan



Aerials (エアリアル)とは?

「エアリアル」または「エアーステップ」とは、ダンサーの両足が床から離れたムーブ、技の事を言います。これには、throw、flip、catchを含みます。エアリアルは、シンプルでおとなしいものから激しくてアクロバティックなものまであります。



Charleston (チャールストン)とは?

チャールストンとは、1920年代と1930年代にかけて嵐のようにアメリカ、いや世界各国で一世風靡したダンスです。チャールストンの歴史には色々な説がありますが、一番の有力説といわれているものは、1903年のアメリカ サウスカロライナ州 チャールストンという街の黒人層の間で踊られていた、 Juba という踊りが発展したものと言われています。チャールストンは、シンプルなステップが基本の心がウキウキ弾むダンスです。

チャールストンはソロまたはペアで踊られ、ソロは1920年に流行した Flapper 等のダンサーで多く見ることが出来ます。ペアチャールストンは、現代では リンディホップ と混ぜて踊られることがよくあり、基本的にRag Time JazzやSwing Jazzに合わせて踊られることが多いです。
チャールストンの中には、 20年代チャールストン30年代チャールストンジャンプチャールストンタップチャールストン 等があります。
このチャールストンから、現代の多くの若者に踊られている ヒップホップ へと発展していきました。その為チャールストンは、ヒップホップ音楽でも踊る事が出来ます。



Balboa (バルボア)とは?

バルボアとは、1930年代のカリフォルニアにあるバルボア半島で生まれました(リンディホップと同時期ではありますが、別々に独自に生まれたダンス)。
このバルボア半島にあったダンス会場はとても人気があり、常に満員でした。普通に踊っていると他のダンサーとぶつかってしまう為に2人がデコルテの部分をつけたまま踊り、足を上げると他のダンサーの足を踏んでしまう為に出来るだけ床から離さない様に踊ったダンスが発展しました。それがバルボアです。
現在では、当時のデコルテ部分がくっ付いたままのダンスを Pure-Bal(ピュアバル) とよび、ピュアバルにスウィングの要素を混ぜたものを Bal-Swing(バルスウィング) と呼んでいます。バルスウィングはバルボア半島にもリンディホップが浸透し始めるまでは、単に“スウィング“(現在のスウィングは別の踊り)と呼ばれており、2人のデコルテが離れ、ターンなどが含まれたものです。バルボアを踊る時には、通常ピュアバルとバルスウィングを混ぜて踊ります。

殆どの場合に速いスウィングジャズに合わせて踊られますが、ゆっくりめな曲でも踊る事が出来、またバルボアはジャズ以外のどんな音楽(サルサ、ヒップホップ、ロック、レゲエ等 様々なジャンル)でも踊ることが出来るスーパー万能ダンスなのです。その為、ダンサーの為のダンスと呼ばれています。



Blues (ブルース)とは?

ブルースとは、その名からもわかるように、ブルース音楽と関係がある歴史のあるジャズダンスです。
初期のブルースダンスは、ワンステップ、またはトゥーステップというとてもシンプルなものでした。このような初期ブルースダンスを踊るダンサーの代表例として、 「Cake Walk」「Black Bottom」 という名のグループがありました。一方、 「Slow Drag」「Mooche」 といったダンスチームのダンスは、オリジナルから比較的変わることなく現在に受け継がれています。

最近ではブルースダンスは、オリジナルの要素も多く取り入れながら現代的発展を加え、そして他のペアダンス(アルゼンチンタンゴや、ワルツ、 West Coast Swing 等)からもアイデアを取り入れています。ブルースダンスは、コネクション、即興性、自然な体の動きをとても重視して踊るダンスです。
ブルースダンスと言うと、パートナーと顔から足先まで二人の体がぴったりとくっ付いて踊るというイメージがありますが、パートナーと適当な距離を保ちながら踊る オープンブルース と言うブルースもあります。

ブルースとは、あなたの感情であり、それを表現したダンスです。あなたが音楽に触れて沸き上がった感情が、ブルースダンスを生み出すのです。ブルースは、妖艶で素晴らしく、エキサイティングなダンスです!ブルースを習うことにより、他のダンスも上達することでしょう!



Jitterbug (ジターバグ)とは?

元来ジターバグとは リンディホップ の別名でした。おそらく社交ダンスを踊る人たちがリンディホップを見て、背中がピンと張っているわけではなかったり、手足を激しく動かしたりしていた為に jitter (そわそわする) bug (虫)のようだと呼んでいたのではないかと言われています。それ以来、リンディ ホップは、ジターバグとも呼ばれるようになりました。

ご注意: 戦後の日本で踊られていたジターバグ、いわゆる ジルバ は、米軍人が日本へ持ってきた East Coast Swing が元になっており、リンディホップを踊りやすく簡易化したものでした。しかし現在では、このジルバはEast Coast Swing ballroom danceの社交ダンスのカテゴリーにも含まれ、「社交ダンスのジルバ」と「スウィングダンスのジルバ」の2つがあります。



Jive (ジャイブ)とは?

ジャイブとは、ジターバグや Ease Coast Swing の国際版として踊られているダンスです。元々は米国のダンスが英国で発展したものであり、ジルバと同様に「社交ダンスの(ラテン)ジャイブ」と「スウィングダンスのジャイブ」の2つがあります。現在では世界各国で社交ダンスとして教えられ、またアメリカの競技ダンススクールの多くが、この国際的なジャイブを教えています。



West Coast Swing (ウェスト コースト スウィング)とは?

ウエスト コースト スウィングとは、カリフォルニアで生まれたスウィングダンスです。見た目的には、 リンディホップ とは大きく異なり、どちらかというとサルサに似た踊りです。ウエスト コースト スウィングはR&Bやジャンプ ブルース、ゆっくりとしたSwing Jazzで踊られ、弧を描きながら踊るというよりも、1本の直線の上をスムーズに踊るダンスとして有名です。
一般的にウエスト コースト スウィングでは、 チャールストン のステップは使われません。

ウエスト コースト スウィングは、ハリウッドで活躍したスウィングダンサーであり、 リンディホップ ハリウッドスタイル の開発者である Dean Collinsが基となっているダンスです。



East Coast Swing (イースト コースト スウィング)とは?

イースト コースト スウィングとは、1930年から1940年にかけてのアメリカで、アメリカダンス協会の教師が民衆に教える為、 リンディホップ を簡易化して作られたダンスです。当時リンディホップは、社交的要素を排除して、躍動感いっぱいに踊るアメリカ黒人のストリート ダンスでした。それをアメリカ白人に受け入れられやすくする為に、社交ダンス的な「背筋を真っ直ぐ伸ばして踊る」というスタイルに少しだけ戻し、簡易化したものが、イースト コースト スウィングなのです。イースト コースト スウィングはスウィングダンスの中でも、より社交ダンスのスタイルに近いと言われ、現在では多くの米国人が社交ダンスのジャンルとしてとして踊っています。



Shag (シャグ)とは?

シャグとは、1920年代と1930年代に学生の間で大流行したシンプルなステップのダンスです。シャグの中には、 the Collegiate ShagFlea HopArthur Murray ShagSaint Louis Shagthe Carolina Shag のように非常にたくさんの種類があります。

シャグのステップの中には、 バルボア 特にジャンプ バルボアに多大なる影響を与えたものもあります。シャグには、 the Carolina Shag のようにスムーズなものから the Collegiate Shag のようにぴょこぴょこ跳ねるものもあり、どのシャグを踊ったとしても、若者的な楽しさがあるのがシャグの特徴です。



Boogie Woogie (ブギウギ)とは?

ブギウギとは、ブギウギの音楽に合わせて踊るスウィングダンスのことを言います。時々、Jumpと呼ばれることもあります。ブギウギの音楽は、ブルースのカテゴリーとして扱われ、ピアノの左手でベースの低音リズムをワンパターンに繰り返す音楽のことを言います。

ブギウギは、6カウントのスウィングと似ていますが、上半身をブレさせず膝を上げて踊るという大きな特徴があり、ジャンプをしたり、足踏みをしたり、ぴょんぴょん飛び回るダンスであり、踊るのにとても体力の要るダンスです。



Hand Dance (ハンド ダンス)とは?

ハンドダンスとは、1950年代半ばにワシントンDCでリンディホップから発展していったダンスです。スライドなどのように、床に足がついたまま踊るのが特徴です。主にR&Bで踊られることが多いです。