ダンスフロアのエチケット

細かい制約や決まりに縛られずに自由に踊れるのがスウィングダンスの大きな魅力の一つです。
しかしペアダンスである以上、相手がいて初めて成り立ちます。そこには自ずと、楽しく過ごすための最低限のエチケットやマナーが求められます。これらは世界共通のマナーであり、またダンス用のエチケットという特別なものではなく、普段の生活上でのマナーと同じです。その「エチケット 虎の巻 10か条」を秘伝いたします。
Golden Rule = スマイル! :)
壱. 「香り」に注意しましょう
スウィングダンスは、殆どがペアダンスです。体臭や口臭、コーヒーブレス、タバコ、香水のにおいなどの「自分ブランドの香り」は、自分が思っている以上に踊っている相手に伝わります。パーティーやレッスンで踊る前や休憩後に、歯磨きやマウスウォッシュをする、ディオドラントを付ける、服に消臭スプレーをするなど心がけ、香水は付けすぎないようにしましょう。また、着替えシャツなども用意し、汗をたくさんかいたら取り替えるなどして、相手に気持ちよく踊ってもらえるようにしましょう。
弐. 礼儀を心がけましょう
ダンスを申し込む時は、“言葉で”申し込みましょう。気づいてくれることを願って相手を目で追っていたり、名前だけ呼んで見つめるのは、決して気持ちがいいものではありません。そしてダンス後は、きちんとお礼を言いましょう。
もし断らなければいけない状況の時は、きちんと理由(この曲は休憩します等)を話し丁寧に断りましょう。もし誰かを断った時は、その曲の間は他の人と踊らない事も、人への思いやりです。
参. 小さな親切、大きなお世話
スウィングダンスに限らず、ソーシャルダンスフロアで教える事は、タブーのトップに上げられる事です。パーティーに来ている人は、踊って楽しむ為にお金と時間を割いて来ています。 その気持ちを尊重しましょう。 相手から明確に頼まれない限り、教える事は厳禁です 。
もし相手から頼まれた場合は、他のダンサーの邪魔にならない所で教えましょう。また、あなたがその人に教えてもらいたい場合は、「教えてください」と自分から頼むのはもちろんOKです。
リーダー : もし自分の思っているムーブが出来なかった場合、相手に教えようとする前に、自分のリードがきちんと出来ているか、フォロワーにはっきりと伝わっているか等、もう一度チェックしてみてください。殆どのムーブメントは、きちんとしたリードが出来ていれば、フォロワーがそのムーブメントを知らなくても踊れるはずです。
フォロワー : もし自分の意思と反してリーダーが教えてきた場合は、自分の為、そして相手の為にも失礼がない程度に、そして明確に”NO”と伝えましょう。
附則: インストラクターもソーシャルダンスでは、踊ることを楽しんでいます。あなたのダンスをテストするために踊っているのではありませんので、緊張せずに気を楽にしてください。もし感想を聞きたい場合は、踊る前にその意思を伝えれば、インストラクターもあなたのダンスをチェックしながら踊ります。
肆. 素直に謝りましょう
もし踊っている最中に誰かとぶつかってしまったり、足を踏んでしまったり、蹴ってしまった時は、素直に謝りましょう。素直に謝れば、相手も理解してくれます。
伍. 思いやりを忘れずに
ダンスは、コミュニケーションです。お互いが踊っている相手を思いやり、二人が楽しめるダンスをしましょう。相手を見ずに踊っていたり、むすっとしたり、キョロキョロしながら踊るのは、その人に対してとても失礼です。
自分が気持ちいい踊りではなく、相手が気持ちいい踊り をすれば、その人は次回もまた、あなたと踊ってくれるでしょう。
リーダー : フォロワーのレベル、その人のダンスの重さに合わせて踊りましょう。またフォロワーをおくり出す前には、周りを見ましょう。周りを見てからおくり出せば、フォロワーが誰かとぶつかる確率は激減します。
フォロワー : フォロワーの仕事は、フォローウィングです。常にリーダーのリーディングを待ち、リーダーのリズムやバウンス、フレーム、そしてその人のスタイルに合わせて踊りましょう。ハイジャックは、決してやり過ぎないように気をつけましょう。
陸. 行動に気をつけましょう
レッスン中、説明を聞いている人の邪魔をしない、パーティー会場の出入り口をふさがない、人のダンスを非難しない、お酒を飲み過ぎないなどは、ダンスだけではなく どのレッスンや行事でも問われる最低限のルールです。皆が気持ちよく参加できるよう、開催会場を気持ちよく使わせてもらえるよう、自分の行動に気をつけましょう。
** 主催者からのお願いです 。フライヤーやピアノを水浸しにしない様、音響セットがショートして火事等にならない様、お飲みのもは、床に置いていただきますよう、重々お願い申し上げます。**
漆. エアリアルは状況を判断しましょう
エアリアルをする時は、必ず状況を判断しましょう。今あなたと踊っている人は、そのエアリアルが出来ますか? 自分たちの周りに、充分なスペースはありますか?エアリアルは、通常はパフォーマンスかJamサークルの中で行われるものです。 あなたと踊っている人や周りで踊っている人達、そしてあなた自身が、救急車や“おくりびと”のお世話にならない為にも、正しい判断をしましょう。
捌. 他人と比べるのはやめましょう
インストラクターや他の上手なダンサーと 、今あなと踊っている人を、比べないようにしましょう。誰でも始めは、初心者でした。そして、その時のベストで必死に踊っていました。あなたも初心者の時代があったはずです。あなたが今どのレベルにいても、自分より下の人、そして自分より上の人もいます。様々なレベルのダンサーがいて、それぞれに うまく踊れる日となぜかうまくいかない日、得意なムーブや不得意なムーブがあります。相手を他人と比べるのではなく、その人が今、 自分と踊ってくれている事に感謝 をしましょう。
玖. 痛みのないダンスをしましょう
誰でも痛みを感じながら、踊りたくはありません。しかしリーダーもフォロワーも、無意識に相手に痛みを与えてしまっている場合があります。相手に痛みを与えない様に常に心がけ、もし自分が痛みを感じていたら、失礼がない程度に、しかし明確に相手に伝えましょう。
また手のフックは、きちんとした深いフックを作りましょう。指先だけの軽いフックは、安定がない為フックがはずれやすく、二人とも尻餅をつく可能性が高くなります。また手が外れてしまうと、周りの人とぶつかるなどの二次災害の危険性もあります。これは小さなことですが、お互いが気をつけなければいけない、とても大切なことです。
リーダー : 左手でフックを作る時、親指で押したり、相手の手首を持ったりしないように心がけましょう。意図的ではなくとも、急所を押してしまう事があります。
フォロワー : フォロワーは、無意識のうちにリーダーの肩にもたれかかったり、手を握り締めたり、長い爪で引っかいたりしがちです。相手に痛みを与えないようにするためにも、自分の体と、体の動きに意識しましょう。
拾. 触れる場所を気遣いましょう
相手の体に触れる場所を気遣いましょう。これは、相手が、そして自分自身が気持ちよく踊れるか踊れないかを分ける大きなポイントの一つです。
リーダー : フォロワー(女性)は、体の接触箇所に対してとても敏感です。胸やお尻の近く、またはウエストのくびれた部分のような柔らかい場所は、人から触られて決して気持ちのいいところではありません。あなた自身が相手に誤解されない為にも、正しいところでコネクションを作りましょう。
フォロワー : もしリーダーが無意識に「あまり触られたくない場所」を触ってしまった場合は、相手の為にも失礼がない程度に、そして明確に伝えましょう。どうしても相手が止めない場合は、吹聴するのではなく主催者に知らせて頂きます様、お願い致します。
